2002W杯 裏MVPはカニージャ(?)




この男の「活躍」が、アルゼンチンを1次リーグ敗退に追い込んだ。


90年イタリア大会ではマラドーナとのコンビで準優勝に貢献。

「マラドーナの恋人」として、世界にその名を轟かせたスゴイ奴。

しかし、今回は自慢の長髪をピッチ上でなびかせることなく、日本を去ることに。

来日する恋人とも、顔を合わせることさえなかった。


1次リーグ最終日、スウェーデン戦の前半ロスタイム。

判定に激高し、ベンチから飛び出して主審を侮辱する言葉を発した。

目の前に掲げられたレッドカード

ピッチに立てぬまま、ベンチからも退席を命じられた。

前半を終わって0−0。

勝たなければならない試合だけに、切り札として終盤に出場機会があったかもしれない。

しかし、そんな計画も見事に崩した。

自慢の快足同様、W杯を去るのはチームのだれよりも早かった。


FIFAからは、国際Aマッチ2試合の出場停止と約92万円の罰金を科せられた。

年齢的にも最後になるであろう今W杯。

記録どころか、記憶に残るプレーもできず

FIFAを少し潤わせただけだった。

アルゼンチンの次代を担うといわれるハタチのサビオラを外してまで、ビエルサ監督に選んでもらったのに…

ファンも、長髪をなびかせてゴールを目指す姿を期待したのに…

しかし、それを完全に裏切った

見せたのは、審判への挑発だけだった。

優勝候補筆頭アルゼンチンのW杯を、わずか3試合で終わらせた要因ともいえる見事な働き。

「裏MVP」は文句なしにこの男、カニージャだった。


☆★クラウディオ・カニージャ(35)の2002W杯記録★☆
出場 0分
ゴール 0ゴール
カード 1枚(レッド)




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